廃仏毀釈で、三重塔を壊さなければいけないとき、住民たちが塔を布で覆い被せて『今解体中である』ということにしたという話。
トンチが効いていてすごく面白い。
原三渓もそれに感動したそうだ。
また彼は、日本画家たちの将来を守るためにかなりの支援をしたらしい。
彼あっての日本画家だという方が多いそうで、本当にありがたい。
また集めた作品や三渓園は、自由に無料で観られるようにしていた。
でも関東大震災を機に、絵や芸術作品を集めることをやめ、復興支援に力を入れて活動していたというからすごい。
趣味で全て集めていたというより、国民の娯楽、日本芸術の文化発展のため尽力していたんだなと思われた。粋な方だ。
息子さんが先立ってしまった際、法要の際にハスの花を器にして、蓮の実とごはんをその中に入れていたんだけどそれが綺麗だった。
私も三渓園に行きたい。
夏目漱石も芥川龍之介も行った場所らしいから余計に行きたい。笑
覚書だけど、心に残ったお話でした。