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福沢諭吉と緒方洪庵

司馬遼太郎さんの、『21世紀に生きる君たちへ』という本を久々に読んでみた。

昔これを司馬遼太郎記念館で読んだ時に、すごく感慨深くて、将来子どもに聴かせたい言葉だと思って買ったなぁなんて思いつつ。

ドナルドキーンさんが訳した英語版も付いていて、とても面白いし勉強になります。

 

対訳 21世紀に生きる君たちへ【新版】

対訳 21世紀に生きる君たちへ【新版】

 

 

自己を確立すること、と書かれていて、未だに自己が確立できてない私は自己ってなんやろう?って悩む毎日。

ただ楽しく悩んでます。苦しんではない。

 

この話の後に緒方洪庵についての話も載っています。

それがまたとてもいいお話。

緒方洪庵がどんなことをして、どういう生き方をしたかが詳しく載っています。

教科書では緒方洪庵はあまり大きく載ってませんが、緒方洪庵はあの福沢諭吉を教えていた先生。

(適塾淀屋橋にあるから、私はあの周りを昔よくうろちょろしてたな。懐かし!

未だ中に入ったことない!行きたいなぁ。)

 

緒方洪庵は医者をしながら、適塾で学問を教えていたというからすごいですね。

大変な忙しさだったと思う。

私は教師だけど、仕事終わったらさっさと寝てしまうのでこれを読んで恥じました。

福沢諭吉は、適塾でとにかく勉強に明け暮れる毎日を過ごします。ある時、病気になって寝込んだ時、自分が長いこと枕を使って寝てなかったなと思い出したくらいだったとか。

 

緒方洪庵はいつでも自分の名誉なことなんて考えず、人のために動いていたそうです。

でも幕府に見つかっちゃって、江戸に赴いてその次の年には死んでしまうというから可哀想。

好きなことを好きなようにやっていた時代が1番楽しかったろうなと思わせられるお話。

 

福沢諭吉は、蘭学者としてオランダ語を極めていたものの、江戸で外国人がオランダ語を喋ってないことに気づいてめっちゃショックを受けたとか(笑)

そこから、英語を本格的に学び始めて、明治政府とは距離を置いて、今の慶應義塾大を創設したそうで、洪庵の教えの通り人のために動いた人なんだなぁとありがたく感じました。

何より英語はもちろんのことだけど、西洋文化、考えをもたらしてくれたのは福沢諭吉だというからすごい。

そりゃお札にもなるわ。

お札になった自分をみたら、諭吉さん絶対怒ってそうだなと思ったけど(笑)

余談ですが、日本最初の英語教師と言われるラナルドマクドナルド氏の話も面白かった。

歴史は面白い!知れば知るほど色んなことが繋がって面白い。